Biography
岡田 博美 HIROMI OKADA(Piano)
富山県出身。安藤仁一郎、森安芳樹、マリア・クルチオの各氏に師事する。
桐朋学園大学在学中の1979年、第48回日本音楽コンクールで第1位優勝。
桐朋学園大学を首席で卒業後、1982年第28回マリア・カナルス国際コンクールで第1位(スペイン音楽解釈特別賞を併せて受賞)、1983年第2回日本国際音楽コンクールピアノ部門第1位、1984年第2回プレトリア国際コンクールにて第1位(リサイタル賞を併せて受賞)と、次々に優勝をはたし注目を集める。
1984年からロンドンに居住。
翌1985年、ロンドンでデビューリサイタルを行い、「まさしく来るべきスター」(デイリー・テレグラフ紙) 「図抜けて確かなテクニックで想像力に情熱的な音楽性」(タイムズ紙)と絶賛された。
以後、ロンドンを中心に東西ヨーロッパで各地で演奏活動を続けながら日本においても、 毎年意欲的なプログラムによるリサイタルを行い、1993年のショパン・エチュード全曲演奏に対して第20回日本ショパン協会賞を受賞。
1995年よりスタートした"岡田博美" のミクロコスモス"シリーズは、毎回意欲的なプログラムで広く話題を集めた。
1997年1月にはロンドン・ウィグモアホールにてリストの超絶技巧練習曲全曲を含むシリーズ・リサイタルを行った。
2004年から10年に渡る「フランス・プラス」のシリーズでは、デュカス、フローレンス=シュミット、ルーセルなどの隠れた名曲を数多く紹介。
オーケストラとの協演も多く1987年にフィルハーモニア管弦楽団とロイヤル・フェスティバル・ホールのデビューを果たした後、海外ではBBC交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、 イギリス室内管弦楽団などと、また日本では、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団ほかと協演。
室内楽の分野にも力を注いでおり、ウィーンフィルのメンバーやバイオリンの天満敦子、川畠成道等と共演している。また2011年より夏の草津音楽祭で、室内楽の独奏会や後進の指導にあたっている。
CDはカメラータを中心に、日本コロムビア、ナクソスなどから発売されている。
2015年4月より桐朋学園大学院大学(富山県富山市)の教授に就任。
「岡田博美を後援する会」は1995年6月に結成され、現在に至る。